早稲田大学の入試にアマチュア無線が登場

2017年早稲田大学文学部入試問題(二)番に、アマチュア無線が登場したと話題になっています。

「どの瞬間であれ、雑誌との出会いには意志がある。・・・コスモポリタン的美徳を身につけたアマチュア無線家たることを確認する『CQ hamradio』など、雑誌を通して共同体が生まれる。」
http://nyushi.nikkei.co.jp/honshi/17/w01-31p.pdf

出題文のクレジットとして、河崎吉紀「想像の読者共同体」と書かれています。調べてみました。

河崎先生は、同志社大学社会学部メディア学科の准教授です。
https://kenkyudb.doshisha.ac.jp/rd/html/japanese/researchersHtml/104069/104069_Researcher.html

河崎先生が2014年度に参加された研究活動に、「青年期メディアとしての雑誌における教育的機能に関する研究」というものがありました。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/report/KAKENHI-PROJECT-24330235/243302352014jisseki/

この研究活動で、白戸健一郎氏(当時、東京大学総合文化研究科特別研究員)が「アマチュア無線家たるための雑誌―CQhamradio」という論文を書かれています。このページ、「雑誌論文」リストの上から8番目。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/report/KAKENHI-PROJECT-24330235/243302352014jisseki/

この研究活動の研究成果報告書によれば、この論文は、「京都メディア史研究年報」創刊号188頁から216号に掲載されたようです。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-24330235/504598.pdf

また、研究成果報告書によれば、この研究活動の最終報告は、岩波書店から、佐藤卓己編「日本の青年雑誌(仮題)」として刊行される予定と書かれていますが、実際には、「青年と雑誌の黄金時代 若者はなぜそれを読んでいたのか」というタイトルで発刊されたようです。
https://www.iwanami.co.jp/book/b262802.html

白戸健一郎氏は、現在は筑波大学の助教に就任されていました。確かに研究業績に、「CQhamradio:無線コミュニケーション雑誌のメディア機能」という論文を掲げていらっしゃいます掲載誌は、「青年と雑誌の黄金時代」で、上と一致します(pp.239-270, 2015-11)。
http://www.trios.tsukuba.ac.jp/researcher/0000003706

というわけで、河崎先生は、きっとこの白戸先生の論文を読まれて、上の文章にCQ誌を登場させたのでしょう。

白戸先生は、満洲電信電話株式会社についても研究され、「電信ー電波ー電視のメディア文化政策」という論文も書かれています。アマチュア無線家でしょうか・・?