「第2回ハムらde無線フェア」で8J1-7CALLを運用

「ハムらde無線フェア」は、東京都羽村(はむら)市で行われるイベントで、2019年に行われた第1回には参加できなかったのですが、「無線のジャンルを超えて」というコンセプトにとても惹かれていました。昨年予定されていた第2回は7コールアマチュア無線クラブとして出展を計画するも、コロナ禍で延期。今年は、コロナ対策を強化され、開催。関係各位のご尽力に頭が下がります。

今回も、フリラあり、ドローンあり、特小での館内放送あり。極地研まで来場されており、とても幅広い出展でした。アマチュア無線界もこんな風にどんどんオープンになっていく方がよいと思います。

7コールクラブは、特別に羽村市水上公園の使用許可をいただき、「7コール発給開始30周年記念局」8J1‐7CALLを公開移動運用いたしました。水上公園を使わせて頂けたのは、実行委員長の秋吉さん(ハムショップフレンズ店長)と、羽村市議会議員の印南修太先生のおかげです。ここに記して感謝申し上げます。ありがとうございました。

前日、機材やら体験局セットやら、わらわら準備中にこんな一幕が。やっててよかったアマチュア無線。

さて当日、10時前に現着。おなじみ7K1VKU福士さん、手早くギボシDPを設営。

そしてVKU局、密を避けて手早く運用開始。実行委員会は、掲示用のポスターまで作ってくださいました(右端)。

私は18MHzから始めるも、コンディションは今ひとつ。

様子を見に来てくださった印南先生に「世界中にHamura Cityを宣伝します!」と申し上げてしまった手前、21MHzに出ていたHong Kongの局をコールするも、残念届きません。コンテストのようでしたが何のコンテストだったのでしょうか。「世界アマチュア無線の日」関係?


気を取り直して、1年間、7コールのみんなでやってきた8J1‐7CALLもいよいよ終盤ゆえ、いくつかやり残していたことを今日実現したい!と準備しておりました。

ひとつ目は、8J17CALLによるD-STARでのデータ通信。マルチジャンルのイベント「ハムらde無線フェア」らしく、チューリップまつりの会場から本会場「ゆとろぎ」までD-STARによる画像通信実験が行われると聞いていたので、飛び入り参加を計画。

JJ1TNQ局からJH1CBX局(ご存じMasacoさん)への送信の傍受に成功!画像が小さなブロックに分けられ、左上から徐々に送信されてくる様子はなかなか面白いです。

もう1局からの送信が終わったところで、8J17CALL/1としてブレークイン。Masacoさんに「こちらからも画像送って良いですか?」と呼びかけるとご快諾を頂けたので、画像を送信するも、・・・うまく画像にならないとのこと・・・。おそらく、8J17CALLのリグがID-51無印という古い機械で、「ファーストモード」に対応していなかったためと思われます。残念、せっかくお時間を頂いたのに、申し訳ありませんでしたが、Masacoさんに8J17CALLをサービスできて、ありがたい機会となりました。

送ろうとしていたのは、この画像。7コールクラブ謹製、どこかで見たような「7コール局証票」でした。

ふたつ目にやりたかったことは、5.6GHzのATVです。

事前に告知するもお相手が見つからなかったので、他のクラブメンバーに8J17CALLを任せ、7K1BIBとの(笑)Two-way ATVを狙います。送信機は、1万円以下で売っている中華製、TS832です。

8J17CALL側。見苦しいテーブルで申し訳ありません・・・右のほうに青い板が2枚見えていますが、右側が送信機につながったアンテナ、左側が受信機につながったアンテナです。右のモニターに、7K1BIBからの画像が映っています(車のバックモニター用のカメラなので、ガイドラインが映ってしまってます(笑))。

TNX  7K1UYJ

そして7K1BIB側。ヘリカルアンテナを2本持っています。左はカメラを持ってくださった7L1DND局です。

という次第で、2021年4月19日13時ころ、8J17CALL/1と7K1BIB/1の間で、5.6GHz ATVの2-way QSOに成功しました!!・・・・距離にしてたぶん20mくらいです(笑)が、それぞれにとって記念すべき5.6GHzでの1st QSOなのでよしとしましょう。送信周波数は、

8J17CALL→7K1BIB:5800MHz
7K1BIB→8J17CALL:5705MHz 

でした。

あとは「山反射」を狙った1200とか・・(市外からは声がかからず、至近距離から2局のみ。コールありがとうございました。)。

まぶしい新緑の中、こんなことそんなことをやりながら、15時に撤収、帰途につきました。


結局、私がこの日8J17CALLのログに残したのはわずか7QSOでしたが、いずれも思い出深いQSOとなり、久しぶりに思い切り無線遊びを楽しむことができました。7MHzに注力していた7K1VKUは100局弱やったとのことで、お空のコンディションもまずまずだったようです。実行委員会のお取りはからいで、ひろびろとした場所で、7K1VKU、7N3GJC、7K1BIBの3局の設備を展開することができました。

本会場から歩いて30分くらいかかるにも関わらず、10局くらいの方が訪問してくださったのも、とてもうれしい、ありがたいことでした。

天気も良く、よい一日でした。

(2021-04-19 記)

「新スプリアス規格への移行期限の延長」省令改正案の読み解き

2021年3月26日に、パブコメが始まりました。

無線設備規則の一部を改正する省令の一部改正等に係る意見募集
-新スプリアス規格への移行期限の延長-
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban12_02000124.html

経過措置の期限を「令和4年11月30日」から「当分の間」とするという改正案です。

何が「延長」されたの?

お手元の局免をご覧ください。備考欄に、以下の記載はありますでしょうか?

無線設備規則の一部を改正する省令(平成17年総務省令第119号)による改正後の無線設備規則第7条の基準(新スプリアス基準)に合致することの確認がとれていない無線設備の使用は、平成34年11月30日までに限る。

FB News 2020年12月号より引用 http://www.fbnews.jp/202012/news01/index.html 

局免にこの記載がある局には、旧スプリアス機が含まれているはずです。その旧スプリアス機の使用期限は、2022年11月30日までしたが、これが「当分の間」に延長されるというのが、今回の改正です。

局免にこの記載が無い局には、今回の改正は関係ありません・・

なお、新スプリアス規制が完全になくなるわけではありません。
また、新スプリアス規格を満たさない古いリグで開局したり、増設したりすることができるようになるわけでもありません(その猶予措置は、2017年11月30日に終わっています)。

より詳しく

アマチュア無線家からみた、スプリアスに関する現時点の規制は(おおむね)以下のとおりです。

①新スプ規格に合致する技適無線機新規開局・増設OK(JARD/TSSの保証不要)
使用期限なし
②旧スプ規格時代の機種だが、実は新スプ規格を満たす無線機
(=JARDの「保証可能機器リスト」掲載機種や、測定の結果、新スプ規格を満たすことを示せた無線機)
JARD/TSSの保証を受ければ、新規開局・増設OK
使用期限なし
③新スプ規格を満たさない無線機新規開局・増設はもうダメ
すでに免許を受けている無線機は2022年11月30日まで

今回の改正案は、③の赤字の部分のみに関わるものです。つまり、平成29(2017)年11月30日までは、旧スプリアス規格の無線機も一定の場合は免許を受けることが可能でしたが、その使用期限は2022年11月30日まででした(この期限を解除するのが、JARDの「スプリアス確認保証」です。)。その期限が、「当分の間」に延期されます。

言い方を変えると、 平成29(2017)年11月30日までに免許を受けた旧スプリアス機は、JARDの「スプリアス確認保証」を受ける必要がありましたが、今回の改正が通れば、「当分の間」は、スプリアス確認保証を受けずに使って良いことになる、ということです。

このように、正直言って、アマチュア無線に関して言えば、対象範囲は、そんなに広くありません。

なお、旧スプリアス規格の特定小電力無線(特小)や市民ラジオ機については、2022年11月30日までだった寿命が、「当分の間」に延びました。これは大きいと思います。

「当分の間」っていつまで?

明確には示されていませんが、手がかりはあります。今回の改正案の趣旨を、総務省は以下のように説明しています。

(引用ここから)
これまでに、国内の約276万局(携帯電話等包括免許を除く。)のうち、約210万局(約8割)は新スプリアス規格への移行が行われているところですが、新型コロナウイルス感染症による社会経済への影響等により、新スプリアス規格への移行に遅れが生じることが想定されます。

引き続き、新スプリアス規格への移行を継続し、各免許人等へ働きかけを行う一方、このような社会経済情勢に鑑み令和4年11月30日とする経過措置を当分の間に改めることとし、・・・
(引用ここまで)

新型コロナ禍の影響を最も受けているのは、医療現場ではないでしょうか。医療現場では、旧スプリアス機がまだ多く使われているのかもしれません。また、旧スプリアス規格のETC機や特小トランシーバーの置き換えが進んでいないという話も、ときどき目にします。これらに対応するための改正であって、アマチュア無線を主眼とするものではないように思われます。もちろん、JARLの要望に対応したものではないでしょう。

新型コロナ禍が理由として挙げられていますので、理屈としては、新型コロナの「社会経済への影響」が解消されれば、元に戻す=新たに期限を設定する、ということになりそうです。イメージとしては、日本社会が新型コロナ禍を克服し、無線機の生産サイドもユーザーサイドも元の生活に戻り(あるいはNew Normalに対応し)、「さあ、遅れていた新スプリアス対策でもやるか・・」と思えるようになったら、その数年?後があらたに使用期限として設定される、というところでしょうか。

とはいえ、よく見ると、新型コロナウイルス感染症による社会経済への影響「等」と、役所お得意の「」が入っています。コロナとは別の要素を考慮して、新たな使用期限はなかなか設定されないかもしれません。ひょっとしたら永遠に復活しないかもしれませんし、意外とすぐに復活するかもしれません。

どんな風に使っても良いの?

他の無線局の運用に妨害を与えない場合に限り」という条件が付されます。局免の注意書きも、

無線設備規則の一部を改正する省令(平成17年総務省令第119号)による改正後の無線設備規則第7条の基準(新スプリアス基準)に合致することの確認がとれていない無線設備 については、令和4年12月1日以降、他の無線局の運用に妨害を与えない場合に限り、使用することができる。

という注記に変わる(読み替えられる)ことになるようです。

まあ、アマチュア無線の場合、混信は付きものです。意図的な妨害はもちろんダメですが、常識的な使用であれば、アマチュアバンド外にスプリアスをまき散らさない限りOKといえるのではないでしょうか。

パプコメ意見

今回の改正案それ自体には、反対する理由はないと思います。

「当分の間ではなく永遠に旧スプ機を使えるようにしてほしい」とか、「旧スプ機による新規開設・増設もできるようにしてくれ」と、さらに踏み込んで「そもそもアマチュア無線には新スプリアス規格は適用しないでくれ」という意見を出すには、それ相当の理由を付ける必要があると思います。よく考えます。

(2021-04-03 記)

電波監理審議会議事録の読み解き

2021年3月8日、電波監理審議会(第1085回)の詳細な議事録が公表されました。「アマチュア無線の社会貢献活動での活用及び小中学生のアマチュア無線の体験機会の拡大」について審議された審議会の議事録です。

https://www.soumu.go.jp/menu_sosiki/singi/02kiban01_04000158.html

審議会委員の先生方が、総務省とJARLに何を求められたのかを中心に、議事録を読み解いてみます。

委員の先生方のアマチュア無線についてのご認識

  • アマチュア無線は、我々にとって非常に大切な仕組みであり、アマチュア無線家の皆さんたちが大切にされているのと同時に、今まで接したことのなかった我々も理解を深めていくということも大切。小学生の体験なども、ウェブなどでお知らせすることができると思うので、総務省が、関係団体の皆さんと御一緒に、そういう活動もしていければいい。
  • アマチュア無線は、その定義通り、もともと研究と趣味のための無線だが、無線活用の黎明期には、一般的には役に立たないと思われていた短波帯が長距離通信に使えることを見出したり、インターネットの普及前の1990年代には、すでに無線を使った全国ネットワークを確立させたりしてきたりと、アマチュア無線家には、わが国の通信技術の発展を牽引してきた、という自負をお持ちである。そしてそれは実際その通りなんだろうと思う。
  • 今回の改正が、アマチュア無線の今後の発展につながっていけばと願っている。
  • アマチュア無線は、手を動かして、一面非常にアナログっぽいところがあると思うが、こういうものに触れながら、自分で実験して試していくということは子供のときに非常に大事ではないかと思う。

今回の件をきっかけに、アマチュア無線家のアマチュア無線を大切にしている思いを、委員の先生方が、新たに、あるいはより一層深く、受け止めてくださったと思います。この点は、素直に喜びたいと思います。

社会貢献活動での活用について

  • 引き続き、コミュニケーションが非常に重要。担当部局では、本改正の趣旨が実社会に生かされ、目的を達成するよう、丁寧なフォローアップをお願いしたい。
  • 総務省は、皆さんの懸念にも十分留意した上で、丁寧な説明、周知、広報に努めていただきたい。総務省とJARLが連携して、本諮問案がアマチュア無線の業務利用を決して認めるものではないことを明示するため、今後、許される運用と許されない運用を例示し明確化するガイドライン等を作成することをぜひお願いしたい。
  • 今後も引き続き、団体のほうでガイドラインを作成されたり、また、総務省のほうでは、こういう例はマル、こういう例はバツという事例を蓄積していただきたい。
  • 消防団活動や有害鳥獣対策は、あくまでも地域におけるボランティア活動等地域活動の相互連携の一例として示されているだけであって、決して推奨するものではない、あくまでも選択肢の1つとして利用できるにすぎない。
  • イラスト等が勝手に独り歩きして、総務省の想定の範囲を逸脱するような問題が生じるのではないかと危惧される方がいるかもしれない。改正後の状況についても、総務省は十分にウオッチして、万一問題点が発覚すれば、速やかに対応されたい。

委員の先生方は、総務省がJARLと協力して、マルバツの具体例を示し、丁寧な説明、周知、広報を行うことを指示され、しかも、一過性の対応に終わることなく、継続的なウォッチをされたいと発言されました。

法的にいえば、これらは単なる委員個人の意見ではないとみるべきです。組織としての電波監理審議会が、総務省に対し、例えば、ボランティア活動の際にコールサインを言わない、車両配車等の業務無線的な運用が横行するといった「問題点」が発覚したら、「過去に違法行為や違反運用の事実が確認された業界団体等と連携」した周知広報活動や、電波監視の強化・摘発といった具体的な対応策を「速やかに」実施することを「求めた」「指示した」と解されます。これは、極めて重いことです。

総務省は、電波監理審議会のご指示を聞き流すことなく(「努めてまいります」という『霞ヶ関文学』で終わらせることなく)、真摯に受け止め、実行に移して頂きたいと思います。

違法局について

  • 違法電波はきっちりと取り締まっていただきたい。それにはこのように熱心に意見を寄せていただいているアマチュア無線家の方の協力が不可欠。今後もアマチュア無線家の方とより連携して、正しい電波の使い方に努めていただきたい。
  • 以前から、一部の団体がアマチュア無線機を購入し、免許を取得せずに使っているという問題があると聞く。数多くの誠実なアマチュア無線家が、電波法第80条に基づいて、各地の総合通信局に報告を行っていると聞く。違法局についてはこれまで以上に厳正に対処していただきたい。JARLも、総務省による違法局の摘発に協力していただいて、いわば両者が連携・協力して、いっそう電波法の啓蒙とその精神の発展に努めていただきたい。

違法局の存在について、複数の委員から懸念が示されたこと、誠実なアマチュア無線家による80条報告も逃さず、違法局に対しては「これまで以上に厳正に対処」せよと総務省に指示されたことはとても重要です。同時に、JARLに対しても協力が要請されました。

この点についても、総務省は、電波監理審議会のご指示を聞き流すことなく(「努めてまいります」という『霞ヶ関文学』で終わらせることなく)、真摯に受け止め、実行に移して頂きたいと思います。JARLも、「がいだんす局」の積極的な運用や、違法局に関する情報の収集などをもっと行うべきではないでしょうか。私たちも、電波監理審議会の指示を受けて、総通とJARLによる監視体制が今後強化されていくのか、見守っていく必要があると思います。

JARLについて

  • JARLは、現在でも会員5万人を擁する会員組織で、会長や幹部は会員の選挙で選ばれる団体なので、今回のJARLとJARDが、組織として、総務省に社会貢献活動についての要望書なるものを提出されたのは、その背景に本諮問案に賛成する大多数のサイレントマジョリティの意見が控えているとみるのが合理的ではないか。
  • JARL、JARDのほうからも、この案に賛成する旨のパブリックコメントが寄せられているというのは、非常に重要な無視できない事実であると思う。

一部に、審議会委員がJARLの要望書を「サイレントマジョリティの意見」であるとしたことを非難する声を聞きますが、審議会委員を批判するのはおかしいと思います。私たちは、このように世間ではJARLの意見がアマチュア無線家を代表する意見と扱われることをしっかりと認識する必要があります。しかも、髙尾氏は選挙で6456票の支持票を集め、社員総会では49人の反対を受けながらも77人が賛成して理事に選任されており、日野岳氏も、69対57の僅差ながら可決選任されているのですから、審議会委員が指摘されていることは全く間違っていません。きちんとしたJARL執行部を選ぶことが極めて大切です。JARL選挙は、人気投票ではありません。極めて重大な結果をもたらす組織としての意思決定なのです。

  • (総務省)JARLとも連携を取りながら進めてまいりたいが、JARLのほうは時間がかかるとも聞いており、残念ながら、同じタイミング、3月というわけにはいかない。JARLにもできるだけ早くガイドライン等々をまとめていただくべくお願いをし、また、調整をさせていただきたい。→(委員)JARLのガイドラインも、タイミング的には総務省の考え方と平仄を合わせて3月に出てくるといい。あまり時間が空かないほうがいい。

2020年10月6日、JARL髙尾会長、JARD三木会長が総務省に今回の件に関する要望書を提出した際、髙尾氏が電波部長に何やら説明しているように見える写真をご覧になったことがあると思います(例えば https://www.jarl.org/Japanese/2_Joho/News2020/2020_news-10.htm#1006 )。この時点で、JARLは、ガイドラインを作成することを総務省に約束し、総務省はそれを信じて本件を進めています。それから今まで5ヶ月もあったのに、ガイドラインの作成が改正省令の施行に間に合わないとは何ごとでしょうか。数多くのアマチュア無線家の意見と懸念を真摯に受け止めてくださった審議会委員の先生方と総務省担当者の方々が、髙尾・日野岳執行部に対し困惑している様子が、議事録から浮かび上がっています。JARLに対する信頼を大きく損ねたと言わざるを得ません。


議事録からの抜粋

○翁長移動通信課長                        (PDF6枚目)
 アマチュア無線の社会貢献活動についての補足ということで、我々総務省のほうでも、今回の制度改正をもしお認めいただきましたら、今後、どのような形でこれを使っていただけるのかといった形で、電波利用のホームページ等々に公開していきたいと思っておりますし、今回のパブコメの考え方も総務省のホームページで公開をしてまいります。「また」で書いておりますけれども、2つ目の矢印ですけれども、JARLさんからも、身近な生活の中で広まるように、連盟としてもガイドラインの作成等に努めてまいりますという御意見をいただいておりますので、引き続き連携を進めていきたいと思っております。

○兼松代理(弁護士)                       (PDF11枚目)
 ・・・ただ、たくさんのパブリックコメントが寄せられたというところもございますし、その中には、アマチュア無線の定義というのに違反していないのかという疑念がかなり寄せられているところでございましたので、これに対しましては、総務省のほうで一つ一つ検討されて、より誤解を招かないような形に資料も改定されたということで、結果的にはパブリックコメントが非常にたくさん出ておりますけれども、その意見を非常に役立てることができたんじゃないかと思っておりますので、私としては、結果としては非常によいものになったかと思っておりますが、今後も引き続き、団体のほうでガイドラインを作成されたり、また、総務省のほうでは、こういう例はマル、こういう例はバツという事例を蓄積していただくこととともに、既に御説明いただいておりますけれども、違法電波というのは、本当にかなり発せられているのであれば、そこはきっちりと取り締まっていただくと。そして、それにはこのように熱心に意見を寄せていただいているアマチュア無線家の方の協力が不可欠であると思いますので、今後もアマチュア無線家の方とより連携して、正しい電波の使い方というのに努めていただければと思います

○日比野委員(株式会社大和証券グループ本社取締役会長兼執行役)  (PDF12枚目)
 ・・・ただ、兼松会長代理がおっしゃったとおり、大変沢山のアマチュア無線家から危惧の声が聞かれたということで、相当程度、丁寧な説明が今回もコメントに対してなされているとは思いますが、引き続き、コミュニケーションは非常に重要だと思います。担当部局では、本改正の趣旨が実社会に生かされ、目的を達成するよう、丁寧なフォローアップをお願いしたいと思います。
 それに関連して確認ですが、3月にホームページ上で、ボランティア活動等、社会貢献活動の活用についての基本的な事項の考え方をまとめて一般に公表すると書いてあり、JARLからも運用ガイドライン等の作成などに努めてまいりますと出ています。JARLのガイドラインも、タイミング的には総務省の考え方と平仄を合わせて3月に出てくるといいなと思いますが、そのような予定になっているのでしょうか。これは確認でございます。」
○翁長移動通信課長
 ありがとうございます。御指摘の点はこれからも努力をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 3月に考え方を公表する件につきましては、JARLさんとも連携を取りながら進めてまいりたいと思いますけれども、JARLさんのほうは時間がかかるとも聞いておりますので、残念ながら、同じタイミング、3月というわけにはいかないと思いますけれども、JARLさんにもできるだけ早くガイドライン等々をまとめていただくべくお願いをし、また、調整をさせていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
○日比野委員
 そうですね。足並みがそろっている感じのほうがいいと思いますので、あまり時間が空かないほうがいいのかと思いました

○長田委員(情報通信消費者ネットワーク)             (PDF13枚目)
 アマチュア無線という、非常に我々にとって大切な仕組みを、アマチュア無線家の皆さんたちが大切にされているのと同時に、それに今まで接したことのなかった我々も理解を深めていくということも大切だと思いましたので、小学生の体験なども、小学生だけではなく、本当はもう少しいろいろな方にも、今はウェブでも何でもこういう仕組みがあるというのはお知らせすることができると思いますので、関係団体の皆さんと御一緒に、そういう活動もしていければいいかと思いました。よろしくお願いいたします。
○翁長移動通信課長
 ありがとうございます。そのように努めてまいります。

○林委員(名古屋大学大学院法学研究科教授)          (PDF13枚目以下)
 林でございます。2点意見がございます。兼松代理・日比野委員・長田委員の意見と重複していますが、せっかくの機会ですので、発言させていだたけましたら存じます。
 まず総論的な意見として、人口減少や高齢化、ネットの発展、趣味の多様化等々の理由で、アマチュア無線家は減少・高齢化しています。私の同僚にアマチュア無線家がいるのですが、50歳代で若手の方だと言っていました。本諮問案の背景には、このままでは大げさに言うと無線趣味自体が絶滅してしまうかもしれないとの危惧の下、アマチュア無線家を増やそうという動きの一つであると認識しています。その意味で、今回諮問は、非常に重要であると存じます。だからこそ、JARDやJARLは、アマチュア無線を本気で振興したいと考え、今回の要望のように、アマチュア無線家が災害救助やイベントでの通信ボランティアなどを行って、アマチュア無線の社会的地位向上を図りたいと主張されてきたものと存じます。さきほどご説明にあったように、JARLは、1990年代半ばに会員20万人を数えたのが、会員5万人まで減少したのではないかと存じます。このようなJARLの危機意識はよく理解できるところでございます。とはいえ、JARLは、現在でも会員5万人を擁する会員組織で、会長や幹部は会員の選挙で選ばれる団体ですので、今回のJARLとJARDが、組織として、総務省に社会貢献活動についての要望書なるものを提出されたのは、その背景に本諮問案に賛成する大多数のサイレントマジョリティの意見が控えているとみるのが合理的なのではないかと存じます
 今回、総務省が、アマチュア無線の業務利用を認めるものではないことを明示したことは高く評価しています。また、総務省とJARLさんとが連携して、本諮問案がアマチュア無線の業務利用を決して認めるものではないことを明示するため、今後、許される運用と許されない運用を例示し明確化するガイドライン等を作成することをぜひお願いしたいと存じます。これが1点目の意見です。
 第2に、アマチュア無線は、その定義通り、もともと研究と趣味のための無線ですが、無線活用の黎明期には、一般的には役に立たないと思われていた短波帯が長距離通信に使えることを見出したり、インターネットの普及前の1990年代には、すでに無線を使った全国ネットワークを確立させたりしてきたりと、アマチュア無線家には、わが国の通信技術の発展を牽引してきた、という自負をおもちだと存じます。そしてそれは実際その通りなんだろうと存じます。
 他方で、アマチュア無線機は業務用無線機よりも安く、チャンネル数も多いこともあり、以前から、一部の団体がアマチュア無線機を購入し、免許を取得せずに使っているという問題があると聞きます。この点、電波法80条は、法令違反の運用を認めたときは、免許人は総務大臣に報告しなければならないと定めています。数多くの誠実なアマチュア無線家が、同条に基づいて、各地の総合通信局に報告を行っていると聞きますが、それらの端緒を得ながら、地方の総通局では日夜懸命に違法局の取り締まりを行っていただいているものと推察しています。今後、総務省におかれては、違法局についてはこれまで以上に厳正に対処していただいて、そしてJARLも、総務省による違法局の摘発に協力していただいて、いわば両者が連携・協力して、いっそう電波法の啓蒙とその精神の発展に努めていただきたいというのが2点目です。
○翁長移動通信課長
 ありがとうございます。御指摘を踏まえて、努めてまいります。

○吉田会長 (京都大学名誉教授)                 (PDF15枚目)
 特にパブリックコメントで問題になっておりましたのは、5ページの、「アマチュア無線を身近な活動へ」と題する図面の中で、当初地域活動での活用例といたしまして、消防団活動や有害鳥獣対策が大きく描かれておりましたため、あたかもそれらの活動にアマチュア無線を推奨しているように受け止められかねなかった点だったかと思いますが、その誤解を解くため、今回、図面をかなり修正していただきまして、あくまでも地域におけるボランティア活動等地域活動の相互連携の一例として示されているだけであって、決して推奨するものではない、あくまでも選択肢の1つとして利用できることを示しているにすぎないという意図をよりクリアにしていただけたかと感じております。

パブコメ募集時のイラスト
審議会提出資料内のイラスト

 また、資料を拝見しておりまして、具体的には15ページの4つ目のカラムの右側でしょうか。ここに総務省としての考え方がより詳細に文章で記述されております。私もここをざっともう一度読み直してみまして、非常に的確に意図するところを述べられていると感じました。したがって、15ページの4番目のカラムの右側に書かれているような内容をもう少し国民の皆様に周知、啓発していただければ、かなり誤解が解けるのではないかと感じたところでございます。

資料15ページの4番目のカラムの右側

 それでも、5ページの図面等が勝手に独り歩きして、総務省の想定の範囲を逸脱するような問題が生じるのではないかと危惧される方がいらっしゃるかもしれません。つきましては、改正後の状況につきましても、総務省のほうで十分にウオッチしていただきまして、万一問題点が発覚すれば、速やかに対応していただきますようお願いしたいと存じます。併せて、本改正案の趣旨につきまして、アマチュア無線家並びに国民の皆様に丁寧に周知、啓発していただくことをお願いしたいと思います。
 あと、聞くところによりますと、アマチュア無線家の皆様方から同様の主張が継続的に寄せられているようなのですが、内容的には、先ほど御説明いただきましたパブリックコメントの意見に包含されているのではないかと認識しております。総務省におかれましては、こういった皆さんの懸念にも十分留意していただきました上で、丁寧な説明、周知、広報に努めていただきますよう重ねてお願い申し上げます。
○翁長移動通信課長
 ありがとうございます。これからも周知、啓発については、JARLさんとともに連携しながら努めてまいりたいと思います。
 また、制度改正後、吉田会長から御指摘のありましたように、どのような変化が起きているのかということもウオッチをさせていただいて、総合的に判断して対応を取らせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

○吉田会長                            (PDF17枚目)
 ありがとうございます。
 あと、もう1点付け加えさせていただきますと、そもそもこの案件が出てきた1つの発端は、JARLとかJARDからの要請があったためと伺ったところですが、いただいているパブリックコメントの中では、JARLとかJARDの当初の要請の範囲を超えた改正になっているのではないかとのご指摘もありましたが、その辺りにつきましても、先ほど御説明いただいた内容で、かなり説明いただいていると思いますし、また、もう1点、JARL、JARDのほうからも、この案に賛成する旨のパブリックコメントが寄せられているというのは、非常に重要な無視できない事実であると思いますので、そういう点でも、この案で差し支えないんじゃないかと思います。これによりまして、アマチュア無線の今後の発展につながっていけばと願っております

○兼松代理                            (PDF17枚目)
 ありがとうございます。先ほど社会貢献活動の点にしかコメントしなかったんですけれども、後段の小中学生のアマチュア無線の体験機会の拡大につきましては非常に結構なことだと思っておりまして、今は何でもスマホですとかパソコンで、子供が情報を得たりするわけですけれども、このように手を動かして、一面非常にアナログっぽいところがあると思いますけれども、こういうものに触れながら、自分で実験して試していくということは非常に子供のときに大事じゃないかと思いますので、ぜひ活用していただきたいと思っております。

(2021-03-10 記)

IC-7300, IC-9700の新ファームウェア

2021年2月26日にアイコムから公開されました。
(アイコムの回し者ではないですが・・笑)すばらしいアップデートです。

IC-7300 ファームウェア Version 1.40
https://www.icom.co.jp/support/drivers/6184/
くわしい説明文書
https://www.icom.co.jp/support/manual/6181/

IC-9700 ファームウェア Version 1.30
https://www.icom.co.jp/support/drivers/6185/
くわしい説明文書
https://www.icom.co.jp/support/manual/2680/

ファームアップの方法

詳細は取説を。

(1) ファームのファイルをダウンロード→解凍し、SDカードのここにコピー。

IC-7300の取説より

(2) IC-7300にSDカードを挿入。MENU→SET→SDカード→ファームアップ。あとは順番に。下記の画面で「はい」を約1秒押し続けるのが肝。

IC-7300の取説より

以下、私が特にいいなと思った機能をご紹介します。

スコープ機能のスクロールモード追加

スコープを表示させて「CENT/FIX」を長押しするとスクロールモードになります。ダイヤルをくるくるして受信周波数を示すマーカーが画面の外に外れると、自動的に次の周波数帯に切り替わります。これは便利!

短波放送帯でもバンドスコープが表示されるようになったので、BCLにとっても格段に便利になりました。久しぶりに短波ラジオを聞いてみようかな。

また、今までのIC-9700のバンドスコープは、430MHzのFM帯を全部はカバーできなかったのですが、スクロールモードにすれば、432.50以下、433.50以上にQSYすると画面が自動的に切り替わります。コンテストで威力を発揮しそうです。

1.8/1.9MHz、3.5/3.8MHz、7MHz帯のオフバンド送信防止

ダイヤルを回してアマチュアバンドを外れると「ブッ」という音がします。これ、「バンドエッジビープ」という機能なんですね。

今までは、こんな↓ざっくりとしたバンド設定だったので、細切れの1.8/1.9MHz、3.5/3.8MHz帯では、バンドエッジで「プッ」が鳴らないだけでなく、実はオフバンド送信もできてしまっていました・・・。

IC-7300の取説より

今後は、このように↓「ユーザーバンドエッジ」の設定が細かくなるということで、これはありがたい・・と思ったのですが・・・

仕様変更のお知らせ(Version 1.40)より

・・・つまづきました。うちのIC-7300では、「ユーザーバンドエッジ」のメニューが見当たりません。。。さんざん探し回ってやっと原因がわかりました。

「バンドエッジビープ」の設定は以下の4種類があるのですが、「ユーザーバンドエッジ」のメニューは、下の2つ、「ON(ユーザー設定)」または「ON(ユーザー設定)&送信制限」にしないと表示されないようなのです。

IC-7300の取説より

今回のファームアップで、下記のとおり、「バンドエッジビープ」のデフォルトが「ON(ユーザー設定)&送信制限」に変更されたのですが・・・

仕様変更のお知らせ(Version 1.40)より

私は、ファームアップしたのちに、SDカードに保存していたファームアップ前の設定をロードしてしまったため、バンドエッジビープの設定が、旧デフォルトの「ON」に戻ってしまっていたというわけです。

バンドエッジビープの設定を「ON(ユーザー設定)&送信制限」に変更したところ、無事、「ユーザーバンドエッジ」のメニューが表示されました。

そして、以下の手順で、バンドエッジの設定を初期化(新ファームのデフォルトに初期化)することで、作業完了です。

IC-7300の取説より

プリセットメモリー機能

「FT8が簡単に」みたいな宣伝をされているのでイメージがつかみにくいのですが、要は、以下の設定項目群を一括して記憶し、一括で切り替えられるメモリー機能が用意されたというものです。

仕様変更のお知らせ(Version 1.40)より
仕様変更のお知らせ(Version 1.40)より

となると、デフォルトで用意された「通常」と「FT8」では、それぞれどんな数値が設定されているのかが気になります。IC-7300の実機で確認しました。

プリセットネーム通常FT8
モードSSBUSB-D
フィルターFIL2FIL1
フィルターBW2.4k3.6k
フィルタータイプ(HF)SOFTSOFT
フィルタータイプ(50M-)SOFTSOFT
ACC/USB出力選択AFAF
ACC/USB AF出力レベル50%50%
ACC/USB AFスケルチOFF(オープン)OFF(オープン)
ACC/USB IF出力レベル50%
USB変調入力レベル50%50%
変調入力(DATA ON)ACCUSB
SSB-D 送信帯域幅300-2700100-2900
変調入力(DATA OFF)MIC,ACC
COMPOFF
SSB TBWWIDE
SSB 送信帯域幅100-2900
USB SENDOFF
USB キーイング(CW)OFF
USB キーイング(RTTY)OFF
USB接続時入力禁止時間ON
CI-Vボーレートオート
CI-Vアドレス94h94h
CI-VトランシーブON
USB端子機能(シリアル)CI-VCI-V
CI-V USBポート[REMOTE]から切断[REMOTE]から切断
CI-V USBボーレートオートオート
CI-V USBエコーバックOFFOFF

「—」となっている項目は、左側のチェックボックスにチェックが入っていませんでした。おそらく、プリセットを適用しても、その項目はプリセット適用前のまま変更しない、という意味と思われます。

IC-7300でFT8等のデジタルモードを運用するときにおそらく最もつまづくポイントは、SSB-Dモードにしたときに、PCからUSBケーブルを経由して送られてくる信号で変調がかかるように、「変調入力(DATA ON)」の項目を「ACC」から「USB」に変更しなければならない点だと思います(参照→ 月刊FB NEWS「テクニカルコーナー IC-7300でFT8モードを運用する」)。この点も含め、一発で設定できるようになったのは、進歩だと思います。

(2021-02-28 記)

小中学生のアマチュア無線の体験機会の拡大 パブコメ結果公表

社会貢献活動の方ばかり注目されていますが、「小中学生のアマチュア無線の体験機会の拡大」のパブコメ結果も、2021年2月2日に公表されました。

電波法施行規則の一部を改正する省令案等に係る電波監理審議会からの答申及び意見募集の結果-アマチュア無線の社会貢献活動での活用、小中学生のアマチュア無線の体験機会の拡大-
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000491.html

私は、体験局の制度が導入されたばかりなのに、さらなる規制緩和に少し驚きましたが、賛成しました。パブコメ意見も、「そもそも無資格者がオンエアするなんてけしからん」という意見よりは、賛成、むしろ拡大すべし、という意見が目立っているように見えました。

条文案の修正

告示の文言が、1カ所、パブコメを経て修正されましたが、私が提出した意見に対応していただいたものです(と、思っています。)。

(当初案文)
2  当該アマチュア局は、立ち会う無線従事者が開設するもの(社団を除く。ただし、同一の学校(4(三) に規定するものをいう。)に属する学齢児童生徒及び4(三) に掲げる者を構成員とするものは、この限りでない。)であること。

(私の提案文)
2 当該アマチュア局は、立ち会う無線従事者が開設するもの、または、同一の学校(4(三)に規定するものをいう。)に属する学齢児童生徒及び4(三) に掲げる者を構成員とする社団が開設するものであること。

(修正案文)
2  当該アマチュア局は、立ち会う無線従事者が開設するもの又は社団(立ち会う無線従事者を構成員とするものであって、かつ、同一の学校(4(三)に規定するものをいう。)に属する学齢児童生徒及び4(三)に掲げる者を構成員とするものに限る。)が開設するものであること。

総務省の当初案文は、「アマチュア局」=「社団」という認識が前提となってしまっています(かっこ内で「アマチュア局」から「社団」が除かれているため。)。ですが、「社団」は「アマチュア局」の開設者であって、「アマチュア局」そのものではありません。したがって、「アマチュア局」=「社団」という前提の条文はおかしいと思いました。この点は、修正していただきました。

総務省の修正案文と私の提案文の違いは、学校社団で体験運用を行う際に、社団の構成員(である先生)が必ず立ち会わないといけないのか(総務省の修正案文)、先生がいなくても、児童生徒の保護者であるアマチュア無線家がいればよいとするのか(私の提案文)、という点にあります。ま、児童生徒の保護者を学校社団の構成員にすれば同じことが実現できるので、大きな違いではないと思います。

実際の運用

「連絡の設定及び終了に関する通信操作については当該操作に立ち会う無線従事者が行うこと」が必要です。資格を持たない児童生徒から次の児童生徒に直接マイクを渡してよい「ARISSスクールコンタクト型」ではなく、相手局が変わるたびに、いったん立ち会う有資格者にマイクを戻さなければいけない「体験局型」でなければいけません。こんな感じです。

有資格者A:「CQCQCQ こちらはJAnXXX アマチュア無線の体験運用を希望している小学生が待機中です。どうぞ!」
相手方 :「JAnXXX。こちらは7K1BIB Calling You!」
有資格者A:「7K1BIB こちらはJAnXXX。レポートは59、オペレータは●●です。今から体験者に交代したいのですがよろしいでしょうか」
相手方 :「JAnXXX。こちらは7K1BIB。レポートは59、こちらのオペレータは山内です。体験者のお相手がきること、とても光栄です。もちろんどうぞ。」
有資格者A:「7K1BIB こちらはJAnXXX。山内さんですね。では今から体験者に交代します」
無資格者B:「えっと、7K1BIB こちらはJAnXXX。ふぁいぶないんです。私の名前はBです。どうぞ。」
相手方 :「了解。JAnXXX 。こちらは7K1BIBです。はじめまして。こちらからも、シグナルレポート59をお送りします。私の名前はやまうちです。お返しします。JAnXXX。こちらは7K1BIBです。どうぞ。」
無資格者B:「りょーかい。7K1BIB こちらはJAnXXX。ふぁいぶないんのれぽーとありがとうございました。はじめて無線で話しています。どうぞ。」
相手方 :「Bさん、とっても上手ですよ。ぜひ無線の免許取ってみて下さい。どうぞ。」
無資格者B:「りょーかい。やまうちさん、ありがとうございました。今からAさんに代わります」
有資格者A:「7K1BIB こちらはJAnXXX。体験交信のお相手ありがとうございました。さようなら。」
相手方 :「了解。JAnXXX こちらは7K1BIBです。こちらこそありがとうございました。さようなら。」

無資格者B:「緊張したけど楽しかったです。もっとやりたい。無線の免許とろうかなあ」

太字の部分が、「連絡の設定及び終了」です。この部分を、必ず有資格者がやらないと違法です。「有資格者が隣にいれば、無資格者に自由にオペレートさせてよいんだよね?」ではありません。この点は、周知徹底が必要だと思います。JARLさん、よろしくお願いします。

きっかけ作り

制度ができたはいいですが、何か「きっかけ」がないと、なかなかお子さんお孫さんを誘ってあげにくいのではないでしょうか。たとえば「こどもの日」を(「敬老の日」も?)「アマチュア無線体験の日」とするのはどうでしょうか。お空に小中学生の声が響き渡り、体験者同士のQSOなんかも行われたりしたら、素敵じゃないですか?

(2021-02-21 記)

アマチュア無線の社会貢献活動での活用省令改正案 これまでとこれから

2021年2月2日に、標記の件のパブコメ結果が公表されました。

電波法施行規則の一部を改正する省令案等に係る電波監理審議会からの答申及び意見募集の結果-アマチュア無線の社会貢献活動での活用、小中学生のアマチュア無線の体験機会の拡大-
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000491.html

私の基本スタンス

①アマチュア無線家が社会貢献に主体的にたずさわることにより、アマチュア無線の価値と地位の向上を図るというプラスの面には賛成、
②社会貢献を口実に、本来、「金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって行う」はずのアマチュア無線が業務無線的に使われかねないというマイナス面については強く反対。

です。

①のプラス面については、2020年10月17日の拙稿「『社会貢献活動・体験機会拡大』改正案パブコメの読み解き」に詳しく書きました。

その後、Twitter上でのやりとり、米国FCCの「アマチュア通信と運用に関するFAQ」の精査など、議論を通じて、②の問題点について深く意識するようになりました。

最終的には、11月17日の記事「『社会貢献活動・体験機会拡大』改正案パブコメへの意見提出」に書いた意見を総務省に提出しました。上記の基本スタンスに基づき、②のマイナス面は、「金銭上の利益のためでなく」「もっぱら個人的な無線技術の興味によって」の2要件で排除されますね?と、ネチネチと質問し確認を求める内容でした。

パブコメ結果の検討① ー 成果

まず、多くの無線家が懸念を表明していたダントラ問題(アマチュア無線による業務連絡が合法化されるのでは?)について、総務省は、

「当然ながら、企業等の営利法人等の営利活動のためにアマチュア無線を使用することは認められません。これまでどおり、いわゆる公共工事等において、企業等の営利法人等の営利活動のために行う通信は、アマチュア業務に当たりません。

と明言しましたが、それだけでなく、告示そのものに、

「なお、各号に掲げる業務には、営利を目的とする法人等の営利事業の用に供する業務は含まれない。

との文言が入りました。この文言を入れさせたのは大きな成果だと思います。ダントラが「俺たちは社会貢献してるんだ!」と言ってきたら、この告示を示せばよいのです。

パブコメの結果、告示案の文言が変わることはなかなかありません。これは、意見を提出されたアマチュア無線家個人個人の力が合わさった成果であり、JARLもJARDもなしえなかったこととして誇りに思ってよいと思います。

また、電波監視を強化せよという数多くの意見により、

「不法無線局、違反運用等の不正利用を防止し、電波の適正な利用環境を確保できるよう、上記のような取締、周知等の取組を引き続き適切に実施してまいります。」

と総務省に宣言させました。まあ、ここまでなら一般論にすぎないかもしれませんが、さらに総務省は、

過去に違法行為や違反運用の事実が確認された業界団体等と連携し、周知、広報を実施してまいります。」

と、かなり具体的に踏み込んでいます。総務省・総通におかれては、一過性に終わることなく、業界団体を通じた違法行為の是正キャンペーンを、ぜひ、継続的に実行していただきたいと思います。

パブコメ結果の検討② ー 「実費に相当する額」

他方、総務省の回答には疑問もあります。特に重大なのは、「金銭上の利益のためでなく」=アマチュア無線の非営利性についての総務省の回答です。

まず、別紙2の9頁に、

「個人が活動の対価として受領する金品の額が当該活動に必要な「実費に相当する額」の範囲内であれば「金銭上の利益」とはならない」

という見解が示されています。「金銭上の利益」については、理屈として、

A説:「おカネは一切受け取ってはならない」という解釈
B説:「利益=収入ー支出」と考えて、「実費までなら、その分の支出をしており『利益』を得ていないからOK」という解釈

がありえると思います。

難しいのは、①大学がアマチュア無線を利用した実験・研究(衛星通信など)をする場合、先生が大学から給料をもらっていることをどう考えるか、②イベントで通信ボランティアを行う場合に、市区町村から給料をもらっている職員が通信網に参加することを認めるか、という問題です。直感的に、これらはOKとして欲しい気もしますが、「金銭上の利益」を厳密に考えると、認められないことになってしまいます。

米国は、おカネを一切受け取らない、というA説を採用しているようです。それはそれで一つの割り切りです。私も、「実費」には幅がありうる(例えば、リグ代まで出してもらってよいのか?)ので、A説で割り切らないと、現場を仕切る総通やボランティアの人たちが困るのでは?と思っていました。

しかし、総務省はB説を採用した上で、今後、OKな場合とNGな場合についての「基本的な考え」を示し、それを受けてJARLが「ガイドライン」を作るという政策を採用しました。間口は広めに確保しておいて、実際の運用の中で、徐々に秩序を作り上げていくという手法です。法律的には、「事例の蓄積に委ねる」という、ときどきある政策手法です。

実際問題として、説得的でわかりやすく、現場で使えるガイドラインをを作るのはたいへんな作業だと思うのですが、JARLがその大変な作業を引き受けることを前提に、総務省がB説を採用したということです。総務省は、悪く言えば、責任を半ばJARLに押しつけた、良く言えば、「アマチュアバンドをどのようにしたいかはアマチュア無線家の側で決めなさい」と任せてきた、ということだと思います。

今後作成・公表される、総務省の「基本的な考え方」とJARLの「ガイドライン」の内容に注目する必要があります。

パブコメ結果の検討③ ー 疑問

さて、総務省は、上記の部分に※印を付けて、「※「営利性」等に関する補足事項」と題して、3つのケースについて解説を加えています。まず、営利法人については、

「・企業等の営利法人等の従業員等が、企業等の営利法人等の営利活動以外の活動のためにアマチュア無線を使用する場合であって、告示案の社会貢献活動等に適合するものは、アマチュア業務として認められる。企業等の営利法人等の営利活動のためにアマチュア無線を使用することは認められない。」

これは、いいでしょう。異論ありません。次は、非営利法人について、

「・NPO法人等の非営利法人等(国、地方公共団体等、NPO法人、社団法人、財団法人、農業協同組合等)については、営利を目的としない団体であることから、これらの職員や組合員等が当該法人の事業のためにアマチュア無線を使用する場合であって、告示案の社会貢献活動等に適合するものは、アマチュア業務として認められる。」

この部分は、説明が不足していると思います。実は、NPOは、収益を目的とする事業を行って良いことになっています。内閣府の「NPOホームページ」にも、下記のとおり明記されています。

「「NPO」とは「Non-Profit Organization」又は「Not-for-Profit Organization」の略称で、様々な社会貢献活動を行い、団体の構成員に対し、収益を分配することを目的としない団体の総称です。したがって、収益を目的とする事業を行うこと自体は認められますが、事業で得た収益は、様々な社会貢献活動に充てることになります。」
https://www.npo-homepage.go.jp/about/npo-kisochishiki/npoiroha

このように、「団体の非営利性」と「事業活動の非営利性」は区別しなければなりません。そして、非営利法人が「収益を目的とする活動」を行うケースでは、「金銭上の利益」を得ていることは明らかであり、アマチュア無線の定義「金銭上の利益のためでなく」を満たさないはずです。ですので、総務省の回答は、

「・NPO法人等の非営利法人等(国、地方公共団体等、NPO法人、社団法人、財団法人、農業協同組合等)については、営利を目的としない団体であることから、これらの職員や組合員等が当該法人の事業のためにアマチュア無線を使用する場合であって、告示案の社会貢献活動等に適合するものは、アマチュア業務として認められる。ただし、非営利法人等であっても、営利活動のためにアマチュア無線を使用することは認められない。

と、最後の但し書きを入れるべきであったと考えます。この但し書きがなければ、NPO法人が運営する高齢者デイケアの送迎バスのためにアマチュア無線を使うことが、OKになってしまいます。

さらに次、国又は地方公共団体についての箇所。ここは明らかにおかしいと思います。

「・国又は地方公共団体等が実施する事業に係る地域活動については、制度上又は施策上の仕組みの結果として、個人が活動の対価として受領する金品の額が当該活動に必要な 「実費に相当する額」を超えるとしても、アマチュア業務に含まれることとしている。」

先に指摘した部分では「実費に相当する額の範囲内であればよい」と言いながら、国又は地方公共団体が関与すると、急に「実費に相当する額」を超えてもよいとしているのは、自己矛盾ではないでしょうか。せっかく「実費に相当する額」という網を掛けながら、大きな穴が開いたザルになってしまっています。上限すら示されていません。

その結果、支給される額が実費を超え、アマチュア無線利用者の手元に利益が残ることがあり得ます。実費を超えた額が支給されるケースでは、「金銭上の利益」を得ていることは明らかであり、アマチュア局の定義「金銭上の利益のためでなく」を満たさないはずです。

また、「制度上又は施策上の仕組み」といいますが、具体的に何を指しているのかがわかりません。

私は、総務省が、自己矛盾した回答を示すとはさすがに予想していませんでした。そこで、パブコメ結果公表後、総務省の担当部署に電話して、以上の点を指摘しました。すると、「基本的な考え方」を準備する際に検討するので、意見があれば文書で出してほしいとのことです。

なお、22頁には、このような記載もあります。

「国又は地方公共団体等は公益性が高く、営利を目的としない団体であることから、当該団体等の公務員が国又は地方公共団体等が実施する事業に係る地域活動のためにアマチュア無線を使用する場合は、給与の支払いを受けていたとしてもアマチュア業務として認められます。【No.②及びNo.③】も御参照ください。」

直感的には、給与は「金銭上の利益」にあたりそうです。ここで、例えば「公務員が受け取る給与は、通常勤務に対する報酬であってアマチュア無線を運用することに対する報酬ではない、だから、アマチュア無線を運用することで『金銭上の利益』を得ていることにならないからOK」という理由を立てるなら、(その是非はともかく)理屈としては理解できます(この考えに立てば、先に挙げた大学の先生や市役所職員の例は、OKになりそうです。)。

ですが、総務省の回答は、「公共性が高い」「営利を目的としない」というだけで何でもOKにするように読めます。これでは法治国家ではありません。国がやること、地方公共団体がやることなら良いだろう、では理由になりません。アマチュア無線はあくまで「金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって行う」ものであり、今回の改正も、その点は、総務省も変更していないはずです。ダメなものはダメなのです。

「社会貢献活動での活用(案)」のでどころ

今回の改正は、JARLとJARDが2020年10月5日に総務省に要望書を提出したことを受けたことになっています。JARLが繰り返し強調しているとおりです。

アマチュア無線による社会貢献活動への取り組み等に関する要望書を提出
https://www.jarl.org/Japanese/2_Joho/News2020/2020_news-10.htm

この要望書は、「①アマチュア無線家が社会貢献に主体的にたずさわることにより、アマチュア無線の価値と地位の向上を図るというプラスの面」を要望するものです。

他方で、今回のパブコメに、一般社団法人大日本猟友会が以下の賛成意見を出していたことに、私は驚愕しました。

「社会貢献活動をアマチュア無線活用の対象とする今回の改正省令及び告示案は、阪神淡路大震災を契機としてボランティア等による社会貢献活動が地域を支える重要な活動となっている現在においては大変有意義であり、かつ公共の財産であるべきアマチュア無線の利用対象としても適切と考えられるものであり、全面的に賛成です。
 本会関係の狩猟に関しても、これまでいわば趣味で行う「登録狩猟」には使用できるものの、社会貢献活動としての性格が強い「鳥獣被害対策」には使用できませんでしたので、本改正が実現すれば、現在全国各地で社会問題にもなっている鳥獣被害対策の推進にも大きな効果があるものです。」

総務省の資料別添1(ポンチ絵)に、「有害鳥獣対策」がはじめから記載されていたのは、実はウラで、猟友会からの要望があったからに違いありません。消防団関係者からも要望があったかどうかは、わかりません。

これから(ガイドライン作成に向けて)

さて、先に書いたとおり、ボールはアマチュア無線家の側に投げられました。これからJARLが作るというガイドラインの内容は、極めて重要です。私は、「すでにアマチュア無線を楽しんでいる無線家に対するメッセージ」と、「ボランティアに使えると聞いてやってきた人に対するメッセージ」は、分けた方が良いように思います。

「ボランティアに使えると聞いてやってきた人」に対するメッセージとしては、例えば、

  • (総務省が言うとおり、)今回の改正は、社会貢献活動等を行う通信として、アマチュア無線を使用させる・推奨するものではなく、アマチュア無線は選択肢のひとつにすぎないこと。
  • 業務には業務無線を使うのが本筋であること。
  • 今や、デジ簡や特小、スマホの通信アプリ(Zello)、ドッグマーカーなどの便利な手段があること。
  • アマチュア無線は、従事者免許と局免許を取らないといけないこと。日数がかかること。5年に1回更新が必要なこと。
  • 無線機は結構高いし、遠くに飛ばそうと思えばアンテナも買わないといけないこと。
  • ふだんから充電しておかないといけないこと。ふだんから使いこなしておかないと、いざというときに使用方法がわからなかったりすること。
  • アマチュア無線は、秘話・暗語は使えず、多くのアマチュア無線家に聴かれる可能性もあるので、秘匿性の高い通信にはむいていないこと。
  • バンドプランを守る必要があること。
  • 他のユーザーとの混信があること。ボランティアだからといってチャンネル優先権があるわけではなく、混信したら周波数を変えないといけないこと。
  • 少なくとも10分に1回、コールサインを言わなければいけないこと。
  • 無償ボランティア、または有償であっても実費までに限られること(総務省の回答にかかわらず、JARLとしてはこのように言いたい)。

等々の現実を、まずはわかっていただかないといけないと思います。正直言って、ここまで言えば、「要するにかなり面倒なんですね。やっぱやめます。」となる例が多いのではないでしょうか。ですが、バラ色の絵を示して後でがっかりされ、アマチュア無線に対する印象がかえって悪くなっては元も子もありません。

それでもアマチュア無線を使いたい人がいたら、そういう方は、アマチュア無線そのものに(も)興味がある人ではないでしょうか。それなら、

  • 本来、アマチュア無線は、「もっぱら個人的な無線技術の興味によって」行うものであること。
  • どこまで飛ぶか不確実な通信の楽しみ、DX通信、コンテスト、アワード、宇宙通信、インターネットやパソコンとの融合、自作等々、技術的にも楽しいことがいっぱいあること。

と伝えたいところです。「私達の側」に引き込めるチャンスかもしれません。

他方で、すでにアマチュア無線を楽しんでいる無線家に対しては、例えば、

  • 社会貢献活動は強制ではないこと。
  • ボランティア通信が優先するわけではないこと。
  • 社会貢献といえど無理はしないこと。無理をするなら相当の覚悟がないとかえって迷惑になるばかりか、自身・他人の人命に関わる事態を引き起こすこともありうること。
  • アマチュア無線の特性を考えた社会貢献活動にすること(例えば、町内にそれなりの数の局が散らばっており、お互いの通信状況がふだんからわかっている地域では、災害時に市区町村内の被災状況を役所に置かれた中央局に伝達する、といった社会貢献が考えられそう。)。
  • アマチュア無線を絶対に使わなければならないわけではなく、デジ簡や特小と組み合わせた通信網や、それらのみの通信網がよい場合もあること。
  • 無線に対する知識を生かした、市中の専門家としての貢献が可能であり、重要であること(実例→ https://twitter.com/7K1BIB/status/1357180732129480704
  • 社会貢献活動を通じて、アマチュア無線に対する理解が深まり、アマチュア無線の価値と地位が少しでも向上するのは、よいことでは?

といったメッセージを、ガイドラインに盛り込むと良いのではないでしょうか。

さて、今後JARLは、どのような考えに基づき、どのような手順で、ガイドラインを作っていくのでしょうか。

「アマチュア無線家が増え、会員が増えれば何でもいい」という下心、「趣味でカネが稼げるならいいじゃん」といった安易な(間違った)考えのもと、「どんどんアマチュア無線を使いましょう」といったゆるゆるのガイドラインができないことを願います。のみならず、今回の改正案に「カネの匂い」を嗅ぎ取り、報酬が出る有償ボランティアを一部の会員に独占させるようなことがあったら、最悪です。

この問題は、アマチュア無線の本質に関わる重要事項だと思います。事務局や一部の会員のみの密室で決めるべきではありません。社会貢献活動の経験ある委員による委員会を設置し、委員会が作成したガイドライン原案をパブコメにかけ、広く意見を募るべきだと思います。その上で、JARLが、アマチュア無線の本質を正確に理解した、正しいメッセージを発信してくれることを期待し、注視していきたいと思います。

(2021-02-13 記)

2021年2月16日、この拙稿を総務省移動通信課、JARL、JARDにお知らせしました。合わせてJARLには、JARLが作るガイドラインの重要性に鑑み、きちんと委員会をつくって原案を作成してもらい、会員のパブコメにかけてアマチュア無線家の意見を広く取り入れた案にすべきこと、私としても、どのような形にせよ、ガイドラインの作成についてお手伝いする準備があることをお伝えしました。

(以上、2021-02-18 追記)

新デジタルモード「Q65」

ご注意)「Q65」はまだβ版です。この記事も速報ベースです。様々な面において、自己責任でお願い致します。

RC1の公開まで

昨年末、WSJT-Xの次期バージョン(2.4.0)に新しいデジタルモード「Q65」が搭載されると予告されていました。

ARRL (早い。さすがですね。)
http://www.arrl.org/news/wsjt-x-2-4-0-introduces-new-digital-protocol-q65

Hamlife.jp
https://www.hamlife.jp/2021/01/09/wsjt-x-2-4-0-q65/

それからひと月。β版(Candidate Release 1)が公開されたことを、2021年2月4日付けのJL1JTVさんのブログ記事で知りました(ありがとうございます。)。

WSJT-X 2.4.0-rc1 リリース(JL1JVTのブログ)

インストール

ダウンロードはここから
https://physics.princeton.edu/pulsar/K1JT/wsjtx.html

私の環境(Windows10)では、特に問題なくインストールできました。使用期限は4月27日まで。

Quick-Start Guide to Q65  K1JT Joe Taylor氏によるもの。必読です。
https://physics.princeton.edu/pulsar/K1JT/Q65_Quick_Start.pdf

JAでの免許

デジタルモードについては昨年、ありがたいことに免許手続きが大幅に規制緩和・簡素化されました。自己責任でご判断いただきたいですが、すでにFT8等の手続きをきちんと済ませていて、局免に「F1D」(を含む電波型式)が指定されている局は、事前の変更申請も事後の届出も不要で、即運用できます(このモードに秘匿性がないことについては、WSJT-Xのホームページに仕様が公開されているのでクリアされていると考えます。)。ご自分の免許をダブルチェックして、自己責任で運用開始しましょう。

総通はコロナ禍でお忙しそうですし、問い合わせは控えましょう

2月4日の自宅勤務昼休み中に、JQ1MSQ局とさっそくファーストQSOさせていただきました(^^)

デコードの遅れ

まだβ版だからでしょうか、デコードに時間がかかるようです。なので、 CQ出す→コールいただく→デコードの前に次のCQが始まってしまう→CQの途中でようやくデコード→もう1回コールいただく→ようやく返事できる という感じです。呼ぶ側は1回目でコールバックなくてもめげずにもう1回呼ぶ必要がありそうです。

送受信の時間

・WSJT-Xの画面真ん中の下のあたり、「T/R」で送受信の時間を切り替えできます。15秒、30秒、60秒、120秒、300秒(5分!)の5つのモードがあります。

ウォーターフォールをしっかり見て、相手が設定している時間と自分が設定している時間が合っているか、確認が必要です。

↓合っています(相手の信号と、緑の横線が揃っています。両方15秒モード)

↓合っていません(相手の信号と、緑の横線が揃っていません。先方は30秒モードで送信していますが、こちらは15秒モード。これでは復調できません。こちらも30秒モードに合わせましょう。)

60秒にすると、むかし懐かしいJT65のような音がします。

送受信の帯域幅

AからHまで、8種類の「サブモード」が用意されています。送受信の帯域幅が変わります。

総務省告示(無線設備規則別表第二号第54の規定に基づくアマチュア局の無線設備の占有周波数帯幅の許容値)により、「F1D」の占有周波数帯幅は2kHz以下に抑えないといけません。

Quick-Start Guideによれば、 サブモードAは占有周波数帯幅(occupied bandwidths)が1倍、Bは2倍、以下順に4倍、8倍、16倍になると書かれています。ところが、実際のソフトでは、SubmodeはHまで実装されています。Fは32倍、Gは64倍、Hは128倍でしょうか?

たとえば、15秒でSubmodeをDに設定する(「Q65-15D」と表記するらしい)と、ウォーターフォール上の赤いスケールがびよーんと伸びて、3500Hzくらいの幅になります。これは、2kHzを超えていますので、JAでは送信してはいけません。

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推測ですが、各Submodeの占有周波数帯幅は以下のようになると思われます(Quick-Start Guideの表の数値と若干ズレがありますので、あくまで推測です。)。そして、赤でぬったSubmode(例えば、15秒モードではSubmode D以上、30秒モードではSubmode E以上)は、JAでは使えないということになると思われます。

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実際、どの時間・サブモードで運用するか?

Quick-Start Guideには、「おすすめのサブモード」が書かれています。

• Ionospheric scatter on 50 MHz: 30A (6mのスキャッター)
• QRP ionospheric scatter on 50 MHz: 120E (6mのスキャッター・QRP)
• Ionospheric scatter on 144 MHz: 60C (2mのスキャッター)
• Troposcatter and rainscatter at 10 GHz: 60D (10GHzのトロッポ、雨スキャッター)
• Small-dish EME, 10 and 24 GHz: 120E (10/24GHzのEME)
• Other EME: 50, 144 MHz 60A; 432 MHz 60B; 1296 MHz: 60C; 10 GHz: 60D (EME)

なんだか「すごい」運用ばかりです(汗)。

過去のWSJT-Xの各モードよりも感度がよいというようなことが書かれている(On-the-air experience during the first six months of testing has shown that Q65 is more sensitive than any other WSJT-X mode when path Doppler spread is more than a few Hz.)ので、ひょっとすると、15秒のFT8も60秒のJT65もWSPRも、この「Q65」に収れんしていくかもしれません。もしそうなるとすると、「ふつう」の運用形態で使われるSubmodeは、運用者が増えていくにつれて慣習的に決まっていくのでしょうか。

私としては、弱小設備でも遊べたJT65の時代が懐かしく、30秒モードや60秒モードが流行ってくれればいいなと思います。

いずれにせよ、今後、目が離せない新モードになりそうです。

(以上、2021-02-06 記)

運用周波数

インストール後、Setting→Frequenciesとすすみ、周波数の窓で右クリック→Resetして一度初期値に戻した後、国内用の3.531と7.041を追加しました。

Q65のデフォルト周波数は以下のとおりですが、JAのバンドプランから外れている周波数があります。

  • 50.275 →OK
  • 144.116 →通常交信NG(外国の局とのEMEはOK)
  • 432.065 →通常交信NG(EMEはOK)
  • 1296.065 →OK(全電波型式)

HF帯と144/430の国内周波数はどこになるか。PSKReporterを見れば、実際にどこの周波数に出ているかがわかります。だんだん慣習的に決まっていくのでしょうか。

2月7日現在、JA国内では7.037、430.512(FT8用430.510の少し上)で運用している局が見えます。海外では、3.574, 7.074(FT8の周波数)で出ている局がいます。

(以上、2021-02-07 追記)

RJX-601 AMの変調が乗らない

RJX-601をリアルタイムに使っていた世代ではないのですが、パネルのかっこよさに惚れて、2台持っています。

左下のブランド名が全部大文字の「NATIONAL」なのが前期型、1文字目だけ大文字の「National」なのが後期型だそうですね。

右は、有名な「棺桶マイク」。後期型に付属していました。左のマイクはこれより一回り大きいもので、私が入手した前期型に付属していたものです。ネットでもほどんど見かけず、詳細がよくわかりません。最初期はこれだったのでしょうか。

RJX-601前期型の修理

この前期型はヤフオクで落としたのですが、前の持ち主の方、発売開始直後に購入され、大事に持ち続けられたあと、終活で手放されたようです。思いが伝わってきました。

この大事な前期型ですが、ある週末の1エリア6mAMロールコールにチェックインしようとしたところ、キャリアは出るのですが変調が乗らないことに気づきました。FMでは正常に送信できます。

検索してみると・・・さすが、RJX-601にむちゃくちゃ詳しい畏友JG1BVX局のブログに手がかりがありました。

https://jg1bvx.com/archives/18825

「キャリアは出るけど変調が乗らない・・・・」RJX-601はAF回路を送受信で兼用しているため、受信ができて、FMが送信できて、AMが送信できないとなると、疑わしきところは2箇所のみ。一つはコレクタ変調回路上の線路の異常。もう一つはAM/FM切替SWの後ろからAM変調回路に至る線路の異常。

「コレクタ変調回路上の線路の異常」のチェックはなんとなく大変そうなので、まずは後者を攻めてみます。AM/FM切り替えスイッチ(S4-1)から出ている線にテスタを当てていきますが断線はなさそうです。回路図を見てみると、AM/FM切り替えスイッチ(S4-1)からRF出力切り替えスイッチ(S5-2)につながる回路があります。

試しに、RF出力切り替えスイッチに接点洗浄液を掛けてみると、AMに変調が乗るようになりました。

ダイヤルの周波数が大きくずれていたので、テクニカルガイドに従い、メインダイヤルのウラあたりにあるL5とC32を調整します。周波数カウンタがなくても、IC-7300Mとの鳴き合わせでなんとかなりました。

RJX-601後期型の調整・改造

ついでに、もう1台のRJX-601(後期型)の周波数ズレも調整。

さらに、思い切って長年の懸案に手を付けます。

キャリブレーショントーンの51MHz化。下の写真のX2を29MHzの水晶から30MHzの水晶に交換。半田面からの配線図があるのでとってもラクです。これで、51MHz/FMの呼び出し周波数にゼロインできるようになります。

この水晶、いつ買ったものかもう忘れてしまいました(それだけ長年温めていました。)。

FMナロー化。BVXさんのお告げを信じます。

FMナロー化はとても簡単。以前QEXに掲載されていた方法です。R80の抵抗(12kΩ)を68kΩに替えるだけ。あとはT12,T13(FM検波部)の調整のみ。SSGなどなくても、最新のリグからFM変調送信して、音質と音量が最大になるポイントを探せばOK。

https://jg1bvx.com/archives/18669

R80はここにあります。

R80をいったん外して、56kΩの抵抗を継ぎ足し戻しました。IC-7300Mで聞きながらT12, T13を回すと、確かに音量・音質が変わります。適宜調整して完了。

RJX-601のケースを開けると、懐かしい「ラジオのにおい」がします。当時の青年ハムたちも、この匂いを嗅ぎながら調整やら改造やらをやっていたのでしょう。そして、単2電池を9本も入れたRJX-601を担いで、丘の上からCQを出していたのでしょうね。

やっぱりカッコイイですよね。。大事に使っていきたいと思います。

(2021-01-24 記)

2021年QSOパーティ参加

思い返せば、2018年1月のNYP参加記(NYP参加(1月2日夜))が、QSOパーティ期間延長運動の始まりでした。

(引用ここから)
ところで毎年思うのですが、私は毎年2日の日中は実家に帰り、3日は旅行に出かけてしまうので、NYPに参加するチャンスは2日夜しかありません。それでも東京ならなんとか20局こなせますが、大都市以外ではかなり厳しいのではないでしょうか。

そこで、NYP改革試案:
①期間を延長。せめて1月1日0時から3日24時までに。松の内の7日24時までというのもありかも。
②紙ログではなく電子ログで申請。シール郵送費はJARLで負担(2017年のログ提出局数は7,471だから、郵送費だけなら60万円程度。会員にはQSLカードと一緒に送付し、非会員にはJARL負担=宣伝費と思えば安いもの)。
(引用ここまで)

その後、2018年の社員総会で、私の友人である社員の方にQSOパーティの期間延長を提案していただいたのですが、その後、なぜかうやむやになりました・・・。2019年の社員総会に提出された高尾氏・日野岳氏の理事解任議案の理由書でその点が指摘されたところ、慌てた高尾執行部は、2019年の社員総会直前の理事会に「シールの条件を10局に減らす」という???な案を提出してきましたが、正常化PJ理事の反対により辛くも阻止されました(以上、「QSOパーティ」期間延長案のゆくえ)。その後、2019年10月の会員アンケートを経て、2日間から6日間へ、大型の期間延長がようやく実現したのです。

待つこと3年。感慨深いです。今年のQSOパーティは、全日フル参加せざるを得ません。

50SSB50AM144SSB144FM430SSB430FM430DV1200FM
1月2日23714311
1月3日46315
1月4日25
1月5日11
1月6日9
1月7日1
6642917511

本当は、移動運用をしたり、旅行先からQRVしたりしたかったのですが、コロナ禍のもと、我慢せざるを得ませんでした。代わりに、常置場所のベランダにビームアンテナを仮設したりして、6日間でなんとか合計141QSO。今年は、例年以上に、たくさんの方と新年の挨拶を交わすことができました。

「ブログ見てます」「Twitter見て来ました!」と言われてうれしいやら照れくさいやら、アイボールが先行していた方とお空で再会できたり、毎年QSOパーティでしか出会わない超ローカル局と個人コールと社団コールで2回お会いできたり、430FMで三重県と初めてQSOできたりと、いくつかのドラマもありました。

最終日は個人コールでの運用を早めに切り上げて「無線通信を愛好する法律家協会」の社団局JQ1ZORでQRVし、1時間でなんとか21局をやり遂げることもできました。

正直申し上げると、2日間が一気に6日間に延長され、長すぎて最後は誰も出ないのではないか・・と少し心配していました。ですが実際には、少なくとも東京では、各バンド連日大賑わいでした。焦らずのんびりQSOできてよいとのご意見、正月は仕事が忙しいが延長のおかげで20局達成できたとのうれしい声も伺うことができました。マラソンコンテストの感覚で、毎日いろんなバンド・モードで出ていらした局も多く、私も、滅多に出ない2mFMに出てみたところ、意外にも連続して呼んでいただけました。

QSOパーティの期間延長が、アマチュア無線の活性化に少しでも貢献できたのであれば、言い出しっぺとしてこれ以上の喜びはございません。

とはいえ、QSOパーティは、まだまだ改善の余地があると思います。

・「6日間連続参加者に抽選で記念品プレゼント」という、相変わらず「モノで釣る」手法ではなく、「6日間連続参加者には、違うステッカーを配る」のはどうでしょうか。この方が、QSOパーティの趣旨にふさわしいのではないでしょうか。同じデザインの「金色のステッカー」(笑)を用意すれば、もう何周もされている方のモチベーションアップにもなると思います。6日間連続参加者の人数が予想できないのでシールが無駄になるかも、というのであれば、例年のデザインのシールの上に重ねて貼る「6日間連続参加賞」シールでもよいと思います。

・QSOパーティのログも、さすがにそろそろ電子化すべきではないでしょうか。高尾氏のラジオ番組によれば、毎年8000通の紙ログを職員総出で処理しているそうです(今年はもっと多いでしょう。)が、きょうび、何の自慢にもなりません。電子ログで受け付ければ、例えば日ごと、バンドごと、地域ごとのQSO数などのデータ解析を公表することもできます。そのような貴重なデータが毎年得られ、しかも参加者・事務局双方の負担を大幅に減らせるのですから、シール郵送費用をJARLで負担しても、十分ペイするのではないでしょうか。

(2021-01-07 記)

・QSOパーティの目的はアマチュア局どうしの親睦を深めることであって、純粋なコンテストではありません。であれば、レピータ経由のQSOもカウントしてよいのではないでしょうか(長時間使用について注意喚起した上で)。

(2021-01-08 追記)

謹賀新年(2021年)

あけましておめでとうございます。各局には、旧年中も大変お世話になりました。

昨年は、アマチュア無線界にとって激動の年でした。デジタルモードに関する免許手続きの大幅簡素化、ローバンドの拡張と1.8MHz帯音声通信の解禁、無線従事者免許を持たない方による体験運用の許可など、長年の「夢」の一部が叶った年でした。

「7K1BIB」開局30年の年、「7コール」の仲間と「7コールアマチュア無線クラブ」を結成することができました。7コール発給開始30周年記念局「8J17CALL」と、7コールクラブ体験局「8J1YAB」を運用することができるなど、昨年の正月には考えられないことでした。日常生活の中での気軽な運用「駅前QRV」を含め、アマチュア無線を通じて、たくさんの方とのすばらしい出会いがありました。

アマチュア無線界に少しでも恩返しをしたいと、JARL選挙に立候補し、528票ものご支持をいただいて、関東地区「社員」に当選することができました。JARLの会計帳簿開示請求、社員総会に関する仮処分申請などの裁判所での手続きと、このブログやTwitterでの情報発信によって、なすべきことをせずすべきでないことをしているJARL現執行部の惨状、JARLとアマチュア無線界を巡る問題点を少しでもお伝えするよう努力して参りました。

JARLの「正常化」は道半ばですが、ハムフェア2020が中止された週末に有志により開催された「バーチャル・ハムフェス2020」の大成功など、アマチュア無線界の新しい動きは、止めることができない大きな流れになっています。私も、この大きな流れを少しでも推し進めることができるよう、みなさんとともに、2021年も、微力を尽くして参ります。

元日の朝、食後のプリンのふたの裏に、こんなおみくじが書かれていました。

「友だちとおしゃべりすると吉!」

これはきっと、「今年はもっとオンエアせよ!」というお告げでありましょう(笑)。今年もリアルでお空でバーチャルで、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

(2021-01-01 記)